このところ、健康食品としてドライフルーツやナッツの消費が増えてきているとのこと。ただし、ほとんどが、海外からの輸入品になります。
日本には、ドライフルーツがないからと思っている方が多いと思いますが、実は、日本には、伝統的なドライフルーツ、干し柿があります。
最近、下記の加工品を扱う方に柿のいろいろを教えていただきましたので共有したいと思います。
干し柿の歴史・栄養

柿の木自体は、東南アジアの広い地域に生えていたようですね。干し柿の材料になる渋柿の歴史は古くは平安時代には、菓子として食されていたという記録があるようです。甘くてそのまま食べられる甘柿の登場は、鎌倉時代ということなので、渋柿の方が歴史が古いようです。
最初は、枝ごとそのまま干し乾燥したものを食べていたようですが、干している間に鳥や動物に食べられてしまうこともあり、串に刺して干す串柿となり、現在の吊るして干すスタイルになったようですね。
干し柿は、干されている間に水分が抜けてしまっているので栄養分がぎゅっと詰まっているのですが、甘みも強く、炭水化物がほとんどなのでカロリーは高めです。しかし、食物繊維、ミネラル、βカロチンが豊富です。甘くておいしいのですが、鉄分吸収を妨げてしまうタンニンも含まれているので、1日に1個か2個が良いようです。
二日酔いに効くとも言われていますね。中国では、生薬として使われているようです。
干し柿=冬・お正月?
秋に収穫して、冬の乾燥した時に干すので冬の食べ物というイメージがあると思います。また、お正月飾りに鏡餅を飾ると思いますが、そこに干し柿も一緒に飾る地域があると思います。
関西で飾られる鏡餅には串柿がのっています。
日本の神話でも伝えっレている、三種の神器である、草薙の剣を模したものが串柿ですね。そして、餅は鏡、橙は玉を表しています。関西以外では、あまり見ないものかもしれませんが、年末、お正月飾りを飾るときには、干し柿も一緒に飾ってみてはいかがでしょうか?
干し柿とあんぽ柿

干し柿より、水分量が多いあんぽ柿は、干し柿になる前の柿だと思っていた私ですが、どうやら違うようです。
あんぽ柿の発祥は、大正時代、福島県と言われています。きれいな柿の色を残しみずみずしく保つため、酸化防止の処理がされたものがあんぽ柿のようです。また、福島では、硫黄で燻蒸させてたものがご当地のあんぽ柿とされているようです。
あんぽ柿は、柔らかくジューシーなので、お料理などにも使われています。現在では、様々な柿の産地であんぽ柿が作成されるようになっていますが、水分が多いので、保存食とは以下なようですが、デザートとしても多くの需要があるようです。
日本のドライフルーツ、世界へ!
今回は、和歌山県の串柿の里、葛城地区を訪問させていただきました。
たくさんの農家さんが、冬の農業閑散期のお仕事として干し柿の生産に取り組み、串柿の一大産地だったようですが、今では、串柿の需要も減り、新しい柿、干し柿、あんぽ柿の活路を探しておられました。
日本でも干し柿、あんぽ柿の消費量は、そんなに多くありません。
そこで、ドライフルーツを良く食す地域への海外進出も考えておられるとのこと。すでに、台湾、中国、東南アジア、フランスなどのいくつかの国へは進出しているようですが、新規開拓し日本のドライフルーツを世界に広められたらと、何かご協力できないかとただいまあちこちで情報収集しております。
保存食としても優秀な干し柿、あんぽ柿を日本だけでなく、世界の人に食べていただけたらなと思います。

コメント